Posted on December 28, 2025
1. 合歓る - bridges / Laura day romance
器用なバンドだなと思っていたけれど、一方でコンセプチュアルなものを作るバンドだなとも思っていたので、コンセプトに沿った上手いものを作る、を超えてきた今作はかなり驚いた。先行していた「ライター」「ランニング・イン・ザ・ダーク」などの曲たちからは予想できない方向にアルバムが進んでいったのが意外だった。各曲の進行変換とかもだいぶ激しくてともすると違和感だらけになりそうなところをうまく落とし込んでいるのもすごい。アルバムをどこから再生してもいい感じになるのが良いなとも思う。
あと各曲の終わりの歌詞良すぎる。「憧れ 憧れ 憧れ」で終わる曲あるのかよ。
2. MY CHEMICAL ROMANCE / ゆうらん船
タイトルを見たときはふざけているのかなと思ったけどバンドの中ではかなりシリアス。一方で割合ふざけているというか、やりたい放題みたいなミックスもある。結構メッセージ性によった前作に比べるとカオスになっているところと、フレーズとしての美しさが相まってだいぶ不思議な気持ちで聞けるアルバム。でも狭い箱で聞くとうまくまとまっているようにも思えるんですよね。
ゆうらん船はずっと聞いているバンドだけど、毎作変わっているのかそうでないのかがわかってないところはある。本人たちの音楽的な素養の高さに対して力の抜け方がすごいけど、サブバンドってわけでもないのが面白いなと思っていたけれど、このバンドのメンバーはかなりライフワークとしてゆうらん船をやっているのかなと思った。真剣にやる、ではなく真剣にやってみる、みたいなところが面白いバンド。
3. サニービート / サニーデイ・サービス
なんで良いと思ったのかわからないけれど、急にある朝サニービートを今聞いたらめちゃくちゃよく感じるかもしれないと思ったときがあって、そのときに聞いたらめちゃくちゃ良かったのでよいアルバムだと思っている。なので説明がしづらいけれど、サニーデイの昔の曲のキラーフレーズとかに比べると、自分が良いとおもっていることをそのまま書く姿勢がもっと強くなったのかなと思っている。
自分はこのアルバムのことを相当変なアルバムだと思っている。人の家の自分の家にはない生活習慣を見せられてるときの気持ちと、めちゃくちゃいい音楽がなっているときの気持ちが同時にあるアルバム。
4. 夜空に架かる虹 / a flood of cirlcle
全部ミックスで作ったらしいアルバムだけど、フラッドらしさからほとんどはみ出してないと思う。いいことなのか悪いことなのかはなんとも言えないけど、ドラムの脱退したホムカミの輪郭の変化と対比するように聞いてしまった。 ルカの思い出みたいな泣き曲もASHMANみたいな自暴気な曲も板についてきたように感じる。武道館と言い始めた少しあとに聞くようになった身としては短い年月だけど、その中でバンドの苦しみと美しさを同時にみせてもらっていて嬉しいばかり。
5. あのみちから遠くはなれて / GRAPEVINE
アミーチーってなんだったんだ。個人的には聞きやすいアルバムのように感じた。最初に公開されたアルバム曲にそこまで惹かれなかったからか、スルッと聞きやすくて「わすれもの」あたりの厚みにより無意識に体を預けられたような気がする。
割と俺はバインの泣きメロとかギター一本の曲とかが好きだなと思ったのもあった。馴染みやすいメロディの曲にノイズ入りの渋いギターが乗ってるのがすきなのかも。
6. 銀化 / 日食なつこ
日食なつこのことをずっと「イメソンの新女王」だと思ってたし、今でもそう思ってるけど、今作に関しては自分で世界を作ることがよりうまくなっているような気がする。どこかにある物語にそった音楽があるのではなく、楽曲一曲一曲に対してストーリーや世界があるように感じる曲が多くて良かった。特に一番最後の「どっか遠くまで」が良かったなと思う。
7. スペシャル / スカート
すごい聞きやすいアルバム。11曲で30分って短すぎるし、実際一曲一曲も短いんだけど、曲がぶつ切りになっているような感覚もない。気づいたら聞き終わってる。表題曲の「スペシャル」もフックになってるんだけど、気づいたら全て過ぎ去っている気がする。
全然関係ないけどMVに出てくるスカート本人が巨漢すぎて毎度びっくりする。
8. 風がはやい / Sundae May Club
風が強いことを風がはやいっていうのすごいなとずっと思ってる。ギターうますぎる。声もめちゃくちゃいい。全然関係ないけどいつもより風が早いって聞くとボアズの「パイレーツランゲージ」を思い出す。歌詞聞いてると少しずつ不安になるけれど、その最たるところで渦中ロックが流れるのが結構すごい。
9. ポイント・ネモ / ズーカラデル
相変わらず一アルバム長いなとは思うけど、いい曲多いなとも思うバンド。ダレないかどうかだけで判断している気はする。そういう意味だとバードマンとかがかなりよかった。讃美歌をずっとやっているバンドだと思っているけれど、そのしなやかさと力が少しずつ強くなっていくのがいいですね。
10. physical mind / マカロニえんぴつ
ずっと上手いバンドだとは思っているけれど、久しぶりに化け物がささったのでアルバムもなんだかんだ楽しみだった。マカロニえんぴつももとは結構変な事するバンドだなと思っていたし、アルバムもそのギャップについていけないことがあるなと思っていたけど今作は卒がない気がする。卒のなさ自体に価値があるというよりは、やりたいこととアルバムへの収まりみたいなところのバランスが取れるようになったのかなと思う。「高円寺へ」聞くたびに笑ってる。
総括みたいなのはあんまりないかも。色々考えた一年ではあったけど、それと音楽の良さは別軸に存在してるなとも思った一年だった。NO MUSIC NO LIFE とは行かない事のほうがもう嬉しいかもしれない。