Escape from tetora pod

Time goes slowly ulala,ulala...

2023/04/03~2023/04/09 | サニーデイ・サービスとArtTheaterGuild

Posted on April 10, 2023

この週報を書くときに一番面倒に思っているのは先週の日付の確認で、これが一番だるいなと思う。タイトルもなく日記にしてもいいんだけど、それがブログに並ぶのはちょっと微妙だよなぁとも思う。投稿日から逆算するプログラムを作ればいいんだけど、面倒なのも確か。いい感じの方法ないかなぁと思っている。いるだけ。

先週の生活については特に何もなかった気がするな、と思って確認したところ、家から出ていない日が思った以上に多かった。一日家から出てない日は何をしているんだろうかと思い出してみても何も思い出せない。生活をしているのだろうが。体の調子が微妙な部分もありつつ、まあどうにかやっている。新年度が始まってもうフレッシュではない立場なので、とか言いつつ、別に何がどうなったわけでもないなというところもあり。

音楽。サニーデイ・サービスのライブに行った。体験を一言で表すと、かなり「夢」だった。今まで見たスリーピースバンドの中で一番良かったかもしれない。「DOKI DOKIの曲がすごく馴染んている!」っていう感想を見たけど、どちらかというと既存の曲(特に「いいね!」以外の曲)を三人用にかなりチューニングしている感じがあった。ライブでうまくなりたい、みたいな話をインタビューでしていた記憶があるけど、それが思った以上に演奏に出ていて驚いた。しかも多分ライブという場を踏んでいるからこそ出る上手さで、開けているというか、人懐こい上手さだった。あとドラムの大工原さんの存在感はすごくて、曽我部恵一や田中貴のカリスマ性とは別のレイヤーで魅せてくるものがあったなと思う。多分演奏自体はかなり基本にしっかりした感じなんだけど、打ち方とか鳴らし方の部分で目を張るものがあった。なかなかあそこまで目を引くドラムは見ない。

あとこれは完全に自慢話なんだけど、今回サニーデイ・サービスを見た磔磔は音止め時間があって九時になると音を止められてしまい、サニーデイのライブもアンコールが終わってちょうど九時になったので終わりかなぁと思いつつダブルアンコールの拍手をしていたら、小さなギター(磔磔の楽屋にあったものらしい、サインがいっぱい書いてあった)を持ってきてマイク無しで「東京」と「お土産をもって」を歌ってくれたのが本当によかった。それまで爆音で演奏し続けていたバンドが最後に囁くように歌を歌うのはかなり夢だった。めちゃくちゃによかった。この瞬間のことはなかなか忘れられないだろうな、と確信を持って言えることは久しぶりだった。

日曜日はArtTheaterGuildとTransit My Youthを見に行った。新譜のレコ発で、新譜自体をかなり気に入っていたので楽しみだったけど、予想以上によかった。対バン相手のトランシットが昔に比べてよりポップになっていて(最初めちゃくちゃ陽キャが出てきて笑ってしまった)、演奏の安定感とかポップなフリとか見てこれはなかなかだなと思っていたけど、ATGはそれ以上に盛り上がっていたように思えた。全体としてバンドの演奏技術が上がっていたのもそうだけど、ポップさも獲得していて、かつ昔からあった聞かせる部分は失われていない良いバンドになっていた。ギターもベースもぐっと良くなっていたが、ドラムの存在感の消し方がやっぱエグくて、徹底して叩かないことで叩くドラムになっていた。picnicや新譜の楽曲はどれも過去の曲に比べてクオリティが上がっているのだけど、過去の曲もアレンジがよくなっていて嬉しかった。バンドとして少しずつ表現できる幅が広がりつつ、根本的なところが変わっていないと思えるのは、自分がずっと見てきたからだと思えたのも嬉しかった。BUTTER CUPのキラーソングっぷりも良くて、他のバンドがやってるみたいな踊らせ方じゃなくて、ArtTheaterGuildらしい踊らせ方でよかった。ワンマンのチケットも買ったので楽しみ。

総括していい一週間だったと思う。いろんな形で好きになったバンドのことを改めて好きになれたのがうれしかった。