Escape from tetora pod

Time goes slowly ulala,ulala...

2023/03/06~2023/03/12 | 春

Posted on March 13, 2023

少しずつ春が訪れており、その気配は街のどこにも感じられて嬉しいものの、体の不安定さは否めない。花粉がどうのという側面もないことはないが、それよりも春そのものというか急な温度変化の繰り返しによるもののほうが大きい。今日も週報を書くのがこんな時間になってしまった。

生活。春が訪れているので、散歩の時間を長くしている。花粉の影響が出るので苦しいが、それさえどうにかなれば楽しい季節である。こんなに鮮やかに春が来るとは思っていなかった。今まで二月や一月のまだ寒い頃に春を見出そうとすることの意味がわかっていなかったが、急速に訪れる春を前にしてようやく理解した。少しずつ予兆のようなもので日々を耐えつつ、急に鮮やかに目が晴れるような世界は嬉しいに決まっている。あとはスニーカーを新しくした。歩きやすく、気分がいい。

音楽。台風クラブの新譜を聴いた。良かった。あまりにも嬉しいがどこか切なさを感じるアルバム……、と聞いているうちに、最後の「火の玉ロック」に撃ち抜かれてしまう。イントロがすべて良いしギターも気持ちいい、歌詞も聴いていてテンポがよく嬉しい、そういう曲ばかりで何度も聞いてしまうけど、少しずつ悲しみが向こうからやってくるアルバムでもある。ライブ行きたいな。あとはズーカラデルの新譜を聞いたりした。悪くはないと思うんだけど、難しいな。

読書。グレゴリー・ケズナジャットの「開墾地」を読んだ。鴨川ランナーに比べて実験的な側面は少し温度を下げて、言葉の隙間から漏れる自分の感情を植物の成長や生活を用いて慰めたり立ち向かったりする質感が良い小説だった。文章を書くことが苦手な身としては、ずっと追っていきたい作家でもある。あとは曽我部恵一のエッセイを読んだ。良かったと思う。なんというか、ギラツキと諦めの間にああいう美しい状態があるのは面白いなというか、人生捨てたものじゃないなと素朴に思った。

漫画。K2を読んでいる。なんの気無しに読んでいたけど、「継承」というテーマをかなり丁寧にやっていて嬉しい作品。

今はぼんやりと映画を見に行きたいなと考えている。アカデミー賞の映画とか、RRRとか。

流れ星に名前なんてあったかと


文体の舵を取れ 第二章

一段落〜一ページ(三〇〇〜七〇〇文字)で、句読点のない語りを執筆すること(段落などほかの区切りも使用禁止) テーマ案:革命や事故現場、一日限定セールの開始直後といった緊迫・熱狂・混沌とした動きのさなかに身を投じている人たちの群衆描写。

「 昼間の交差点には似つきもしない大きな音に振り返った群衆の目には目の前で人間が飛んでいくさまが写ったまるで物のように弾き飛ばされた人間に一瞬の沈黙があり叫び声が遅れてやってきた立ち尽くすもの目を伏せるもの動き出すもの様々な人の流れの中で一人の青年だけがすぐさま跳ねられた男性の方へと急ぐ意識はある意識はあると彼が叫ぶと他の男性が救急車と叫びつられて何人かが携帯電話を取り出した腕を抑え痛みに顔をしかめる被害者に青年が声をかけている間に彼を引いた車から青ざめた顔をした運転手が降りてくる謝罪と次の行動で反復する彼の声に青年が少しだけ苛立ちを見せながら一旦手でおしどめつつ彼の容態について説明した冷えたままの顔は陽気な春の気持ちにも似合わず彼は密かに嘆息した 」

確認は明日やる。