Escape from tetora pod

Time goes slowly ulala,ulala...

2023/02/13~2023/02/19

Posted on February 20, 2023

先週平日何をしていたのか一切思い出せない。全体的に睡眠不足でだめだったことはなんとなく覚えている。写真を見返してみると、家で料理をしている写真しかないので、多分家から出ていなかったのだろう。平日の話は割愛する。

音楽。ROHT BART BARONのライブに行った。京都磔磔は一度行ってみたかったのでそういう意味でも良かった。ROHT BART BARON、スケールがデカいという話をフォロワーがしていたけど、実際あの狭いライブでもその世界の狭さを感じさせないパフォーマンスだった。全体的に音の隙がなく、曲間もテンションのコントロールが上手いという意味ではロックバンドではないなと感じる。七人編成で金管が二人いるのにうるさくならないあたりとか、良い意味でスマートなバンドだと思う。もっと売れて良いバンドだろうな。ONIはやっぱり圧巻だったな。知らない曲も揺れていられる感じが懐の広さを感じさせる。

新譜は全然聞けていない。ATGとGEZANを行ったりきたりしている。ATGの新譜は改めて聞いてもかなり良いなと贔屓目を除いても言えるのではないか。かなり思い入れの強いロックバンドなので正当な評価ができているとは言い難いかもしれないが、しかしこれまでに比べて良い意味で普遍的なところにアプローチできている。変なことをしているバンドだとは思うけど、スッと入ってくる感じもある。ライブもあるので楽しみ。 多分GREMLIN BELLは4AM Mellow Diverへのある種のアンサーソングなのかなと思っているが、どうだろうか。

小説。潮騒を読んだ。金閣寺を読んだ身としてはかなりあっけにとられてしまった。いくらなんでもこれが三島由紀夫の標準値だとは思い難いぜと思いつつ解説をめくったところ、特殊な小説だという話になっていてちょっと安心した。こんなことを言ったら怒られるだろうが、めちゃくちゃに文章の上手いラノベみたいなところが否めなかった。

文章。書いてない。下をご確認ください。

考えていることのストックがもう無い気がする。早くない?そんなものか。


文体の舵を取れ、やるやるいって二週間ぐらい放置していたので始めた。まず第一章から。

問1:一段落〜一ページで、声に出して読むための語りの文を書いてみよう。その際、オノマトペ、頭韻、繰り返し表現、リズムの効果、造語や自作の名称、方言など、ひびきとして効果があるものは何でも好きに使っていい――ただし脚韻や韻律は使用不可。

一回目:

「 今まさにけたたましく泣き叫ぼうとした目覚まし時計をそっと黙らせて、彼女はベッドを抜け出した。そろりそろりと番犬の目をかいくぐるかのように足を前に出すその目には、未知の洞窟へと足を踏み入れる冒険家の魂が宿る。なんてことのない1LDKは今日の朝にだけダンジョンに仮装する。
 音を逃さないようにとキッチンへの扉を閉めると、暖房の届かないひやりとした廊下が一人目のボスの顔をして足元から笑っている。逃げろ逃げろ。笑った彼らを踏み潰して、洗面所への扉を開ける。顔を洗って身支度を済ませ、お気に入りのミルクパンへと牛乳を注いだ。 」

修正版:

「 今まさにけたたましく泣き叫ぼうとした目覚まし時計をそっと黙らせて、彼女はベッドを抜け出した。そろりそろりと番犬の目をかいくぐるかのように足を前に出すその目には、未知の洞窟へと踏み入る冒険家のような魂が宿る。なんてことのない1LDKは今日の朝にだけダンジョンに仮装する。
 音を逃さないようにとキッチンへの扉を閉めると、暖房の届かないひやりとした廊下が一人目のボスの顔をして足元から忍び寄る。逃げろ逃げろ。笑った彼らを踏み潰して、洗面所への扉を開けた。顔を洗って身支度を済ませ、お気に入りのミルクパンへと牛乳を注ぐ。 」

問2: 一段落くらいで、動きのある出来事をひとつ、もしくは強烈な感情(喜び・恐れ・悲しみなど)を抱いている人物を描写してみよう。文章のリズムや流れで、自分が書いているもののリアリティを演出して体現してみること。

一回目:

「がり、という不穏な音で目を覚ました。強烈な痛みが現実へとピントを合わせる。鈍い扇風機の羽音が聴覚を取り戻す。スイッチを押したのは自分であったというのに。机の上に置かれた不細工な何かが無様な私を笑っていた。一緒に笑おうとした自分の口の中に鉄の味が混ざる。下唇にある強烈な痛みを前に、初めて目の前の手紙の憎らしさを理解した。傷一つない指先が初めて人を傷つけるかのように震えて、便箋が薄く破れた。」

修正版:

「がり、という不穏な音で目を覚ました。強烈な痛みが現実へとピントを合わせる。鈍い扇風機の羽音が聴覚を取り戻す。スイッチを押したのは自分であったというのに、彼女は初めて気がついたかのように回転する歯車を見た。ちらつく羽の向こう側で、机の上に置かれた不細工な何かが無様な私を笑っている。一緒に笑おうとした自分の口の中に鉄の味が混ざる。下唇にある強烈な痛みを前に、初めて目の前の手紙の憎らしさを理解した。傷一つない指先が初めて人を傷つけるかのように震えて、便箋が薄く破れた。」

いや~~難しい。問1なんかぼろぼろな気がする。文章のリズムが上手いと褒めてもらってヘラヘラしていたのにこのザマだ。自分で思っている以上に自分がどうやって文章を書いているのかがわかってないことがわかったのは良かった。この問題には何度も取り組む必要があるのかもしれない。次章以降もめげずにやっていきます。


三つ編みを解いてみたんだ 目隠しの底

ど、どういうこと…。